占いは何のためにあるのか

タロット、手相、誕生日、姓名判断など、占いの種類は豊富にある。当たるも八卦、当たらぬも八卦の言葉もあるように、これらはあくまでも、我々が知ることのできない未来を推測するためのものであり、結果がこう出たから必ずこうなるのだというものでもない。つまりは、信頼のおけないものだ。しかし、せめて見えない未来の手掛かりだけでもつかめるならと、そのためにお金を出す人は少なくない。その人たちの中には結果をやみくもに信じる人もいるかもしれないが、大部分は結果の不確定性を承知の上でお金を支払っている人たちだろう。では、彼らは確実に未来を知ることが不可能とわかっていながら、なぜ占いにお金を払うのだろう。まずは彼らが抱いている、将来に対する不安に着目しよう。彼らは自分の将来の定まらなさに不安を抱いている。そこで、不確定要素があると知りつつも、一体自分がどのような状況へ向かおうとしているのか、指針を求める。真偽はともかく、自分にはこのような将来が待っているのだという行き先が、仮にも示されれば、多少なりとも彼らは安心するのだ。次に注目したい種類の人々は、将来に不安はありつつも、自分は将来こうなるのではないかという見通しが、意識的であれ無意識的であれある程度ある人々だ。彼らは判じものを、自分の意識の再確認に使う。結果が当たっていると思えば、その結果と同じような見通しを自分がもっていることになるし、外れていると思えば、自分の見通しの方向性は出た結果とは異なるということを意識できる。一見実用性がうすいかのようにも見える占いだが、それを有効に自分の人生に生かすこともできるのだ。

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